ライツ「とどかぬ想い」歌詞について

スターズの夜間飛行回(正体バレ回)を見てしまってから何も手に着かないブログ主です。ちょこっとだけネタバレですので注意。

 

無理、無理すぎる。

 

ムーンの変身を見るファイターちゃんのあの表情よ…

心に刺さってしまった。

星野を止める夜天も、うさぎに変身を呼びかけるレイちゃんも最高だったぜ…。

 

それにしても、ベルチェしかり、セーラー戦士の変身を見る人ってみんな、ほんとに何とも言えないグッとくる表情してるよね。きっと人を感動させる神秘的な何かがあるんだろうなぁ。

 

さて、変身シーンがあまりに心に刺さりすぎて挿入歌「とどかぬ想い」の歌詞を調べるところまで行きつきましたがこれがまた歌詞を見てしまったらさらに持っていかれてしまった。曲をかけるたびに胸が締め付けられる。星野恐るべし。直子先生さすがです…。

 

その歌詞を読んでいて最初腑に落ちない部分があったんですが段々自分なりの解釈ができてきたのでメモ書きしておこうと思います。以下勝手な妄想に満ち溢れていますのでご了承ください。あと、n番煎じかもしれませんがあしからず…。

 

この歌の一番印象的な部分である「月の光がとどかぬ彼方へ あぁ君を連れ去りたい」ですが、最初読んだ時、月の光がとどかぬ彼方って、いや、うさぎちゃんって月の光そのものやんけ、星野どういうことやねん、と思ったんですよ。

 

けどこれ考えてみると「月の光が届く場所」= 「地球」 なんですね。地球っていうのはすなわちまもちゃんを暗示しているだろうし、さらには、シルバーミレニアム滅亡から、地球への転生という前世からのしがらみ(=うさぎと衛を結び付けるもの)もすべて含まれるのかもしれない。あるいは、星を滅ぼされても生き延びてしまった自分たちを縛り付ける場所、という意味合いも含まれているのかもしれません。

セーラームーンから月の光を切り離すことなんでできないだろ、と思うんですが、それでも「月の光が届かぬ彼方」というのは、星野が「セーラームーン」や「セレニティ」ではなくてあくまでも現世の「月野うさぎ」を愛していることの表れなのかもしれないですね。もちろん星野は、自分にないものを持っている戦士としてセーラームーンも大好きなんですが、うさぎちゃんがセーラームーン(=プリンセス)であるかぎり、自分と結ばれることはないとわかっているからこそ、こういう歌詞になるんだろうなと…。

 

うえ~片想い辛すぎる…!

 

ところでこれはライツの曲なわけですが、ライツの他の2人はどういう気持ちでこの曲歌ってたんだろうなぁ、と思わざるを得ないわけですよ。だってこれ明らかにプリンセスに歌ってる曲じゃないじゃん。

私が思ったのは、2人なりに星野に寄り添った結果、この曲が生まれたのかなと。

たぶん夜天と大気は、星野がうさぎちゃんにちょっかいを出すのを、最初はふーん、何やってんだコイツ、くらいにしか思ってなくて、だんだん星野が猛アタックしはじめても、面白いな、モノにするのかな、という程度だったのが、夜間飛行の件で星野がいかに本気か、そしてそれがいかに星野にとって辛い現実かということがわかったのではないかなと思います。

また、あの回の出来事は夜天と大気にとっても辛い現実だったと思います。だって、地球でできた数少ない「友達」だった彼女らが、太陽系のセーラー戦士だったんだから。

どうしてあげることもできないけど、僕たちは辛いときはいつも歌に気持ちを載せてきたよね、と、星野の胸に渦巻く感情を歌詞として掬いだして、3人で歌いあげて、それを、地球で仮の姿として生きていく糧にするというのは、なんとも素晴らしい寄り添い方であり、昇華のさせ方だなと思います。ライツの絆すげえよ。激アツ。

 

はぁ~何回か転生した先では星野の想いが報われますように。

 

セラムン世界のいいところの1つは、転生という概念があるところだなと思います。それが、観ていることしかできない側にとってとても救いになる。転生がいかにすごいシステムかという話はまた今後したいと思います。