セーラーコスモスと星うさについて思うこと。

独自解釈やネタバレ注意です!

 

 

セラムン原作第5部の信者を虜にするセーラーコスモスですが…

最近ムブマンを見返したのもあって、色々と考えてました。

 

ちびちび(=セーラーコスモス)は、コルドロンを消して、とエターナルセーラームーンに促しますが、実はコルドロンの中にはガーディアン・コスモスが居ますよね。

セーラーコスモス自身は、まだ自分は真のセーラーコスモスにはなれていない、とは言っているものの、名前からして、セーラーコスモスはコルドロン(と宇宙)を司る戦士であると解釈することもできなくないかな、と。

そうであれば、「コルドロンを消して」という発言は「私を殺して」と言っているのと同じことになり、セーラーコスモスがいかにすべてに絶望していたかがわかります。きっと自分がセーラーコスモスになることで宇宙の秩序を保つことができるのだと信じていたけれども、結局自分の存在がすべての悪と闇を生んでしまうから、自分が死ぬしか道はない、と…。「銀水晶があるから戦いが起こる」という、何度も敵に言われてきたことを、自分で認めてしまったのがこの時のセーラーコスモスなのかもしれません。

エターナルセーラームーンはこのことを察していたかそうでなかったかはわかりませんが、ご存じの通りコルドロンを消してはくれませんでした。殺してほしいのに死に切れなかった、死をもって安息を得ることすら過去の自分に許されなかったセーラーコスモスの心情は察して余るものがあります。そうやってひたすら自分を犠牲にして他人を守っていく子なんだね、彼女は。なんてことだ…。

未来に戻ってカオスとの戦いが終わったら、いちど彼女に安らぎが訪れてほしいですね…。

 

ところで以下は、星野が余りに可哀想であるがゆえの、単なる願望なんですが…

(星うさがダメな方、まもうさハピエン信者の方は見ないでね!)

ちびちびとして20世紀のうさぎの元に戻ってきたセーラーコスモスは、そこではじめて、星野のうさぎへの愛の大きさや、うさぎの無邪気さがいかに星野を苦しめていたかということに、気が付いてほしいよね。

それで、片思いが辛い星野を、ちびちびがぎゅってしてあげたりとか、コスモスが最後、キンモク星の平和と繫栄をそっと見届けてくれたりとかするといいかな…と…。

 

もっというと、これは本当に勝手な解釈なのですが、原作第四部でゴールデンクリスタルの封を解いてしまったがために、ゴールデンクリスタル+シルバームーンクリスタルという超強い力を持つまもうさが今後も一緒に居ると、絶対に今後も激しくて辛い争いは避けられないと思うんですよね…(実際、ゴールデンクリスタル出たと思ったら、すぐギャラ様が奪いに来とる。)

それでもなんとか2人で平和に暮らそうとすると、銀水晶の力で地球を長寿社会にして「支配」するというようなちょっとゆがんだ方向に行かざるを得なくて、それも結局ひずみがどこかで生まれてブラックムーン一族の台頭のようなことを生んだりして…。

うさぎは、過去の悲しい運命は現世で乗り越えらえると信じて疑わないけど、実際突き詰めるとまもうさは真のハッピーエンドにはなり得ないような気がしているのですよね。

星野の存在は、うさぎちゃんに与えられた、辛く悲しい運命からの数少ない回避ルートだったのかなと。原作でもアニメでも結局そうはならなかったけど、もし色々な偶然が重なって、うさぎちゃんが星野を選ぶことができていれば、うさぎちゃんは、普通と呼べる平和な人生を送れていたのではないかな…と思ったりします。

 

まぁ、選ばないからこそ、この作品に熱狂的なファンがついているのだと思いますけどね。星野愛してるよぉ!